うつ病とうつ症状は違う 

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●病院へのハードル
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「心の病」と一口に言っても、種類も症状も様々です。
パニック症候群、うつ病、不安神経症、統合失調症、睡眠障害、摂食障害、適応障害・・・実に多くの病名がつけられています。

精神科、心療内科の数は増え続けています。
1996年、精神科の診療所は3198軒、心療内科は662軒でしたが、厚生労働省の2008年の統計では精神科が5629軒、心療内科はなんと3775軒まで増えています。
精神科より心療内科という呼び名のほうが敷居が低い印象を与えるからでしょうか。心療内科の伸び率は5倍以上です。

90年代まではうつ病などの心の病の方への偏見というものが強くありましたが、最近では広く理解が進み、偏見も減ってきました。
ハードルが下がり、気軽に通院できること自体はいいことです。
しかし、20年前なら来院しないような軽い症状の人まで気軽に通えるようになったことに問題があると私は思います。

誰でも大事な人を亡くしたり、悲しい出来事に遭遇したり、仕事で大きな失敗をすれば落ち込みます。
食事が喉を通らない日が続き、憂うつな気分が抜けない、やる気が起きないということもあると思います。
そんな状態が続くことで、「自分はうつ病なんだ・・・」と精神科や心療内科を受診し、本当に「うつ病」と診断され、副作用のある薬を処方され飲み続けている方が私の患者さんにも実際いらっしゃいます。
こうした薬を飲むことで負のサイクルから抜け出せず、何年も苦しんでいる方とお話をしていると「もっと早く来てくれていたら・・・」と心から思います。

たしかにストレスの多い現代社会、うつ症状が出ることもあるでしょう。
しかし、うつ症状とうつ病は違います。

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●心の病の診断基準
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心の病に明確な診断基準はありません。
うつ病でもパニック発作が起きたり、パニック障害でも適応障害が出たり、簡単に病名をつけられるものではありません。
しかし、病院では目に見える症状と本人からの問診でこれと言った病名をつけてくれます。
人はわけがわからず心配しているよりも、はっきりした病名を言われたほうが安心してしまうものです。
そして、これを飲めば大丈夫と薬を出してくれます。これまた薬をもらうことで人は安心してしまうのです。

病院での診断、治療は対症療法と呼ばれるものです。
病気そのものの原因を探り、原因を治すのではなく、薬などで表面的な症状を取り除く治療法です。
パニック障害なら安定剤を使って発作を抑えます。
うつ病だったら脳内のセロトニンやドーパミンの量を増やす薬を用います。
しかも、日本では多剤投与が普通に行われます。症状がよくならなければ薬を増やしていきます。
しかし、海外では多剤投与に効果がないことがわかっているため、1剤で薬の種類を変えていく方法をとっています。

そのたくさんの薬は本当に必要なものなのでしょうか。

対症療法では完治することはとても難しいと私が考えています。
薬に頼る負のサイクルから抜け出し、元気になりましょう。
ご相談ください。

脳が疲労して

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●脳が疲労する原因
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以前から栄養が不足することで脳がうまく働かなくなる。それが心の病の一歩である。
ということをお話ししてきました。

食事が問題だというのは内的要因と言えます。今度は外的要因についてお話しします。

心の病の患者数は増加の一途をたどってきたわけですが、1996年(平成8年)から2005年(平成17年)にかけて急増した時期があります。厚生労働省の調査によると平成8年の心の病の患者数は約200万人でしたが、平成17年には約300万人に増えています。
この要因は何でしょうか?

基本的に、心の病の患者数が増加してきたのは食生活の変化だと私は考えています。
しかし、食生活以外の問題も考えられます。

それは、脳が情報を処理する量が著しく増えたことです。

この頃よりインターネットが普及し始めました。仕事やプライベートにパソコンや携帯電話などが欠かせないものとなりました。社会全体が急激にIT化していきました。

総務省が毎年発表している情報流通センサスというものがあります。
これは、私たちがどれだけの情報を受け取ったかを調べたものです。
これによると、選択可能情報量(各メディアの受信点において、1年間に消費者が選択可能な形で提供された情報の総量)は1996年(平成8年)から2006年(平成18年)のたった10年で約530倍に増えています。
その中で、実際に私たちが受け取り、消費した情報量でも約33倍と急増しています。

人の情報処理能力を上回る情報が配信され、私たちの脳は無意識のうちに限界近くまで情報処理していることになります。
脳が疲れていくのも仕方がないことだと思いませんか?

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●脳を休ませる
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私たちの脳は見たものを自分にとって必要か、不必要か判断し、処理しています。
そのため、見ている情報量が多ければ多いほど脳は疲れていきます。

その情報量が最も多いのがインターネットです。
携帯電話やスマホ、タブレットなどインターネットにアクセスできる端末が多様になり、いつでもどこでも情報とつながることができるようになりました。意識していないと知る必要のない膨大な量の情報に振り回されることになります。

そして、意外に思われるかもしれませんが、テレビの大型化も情報過多の一因となっています。
以前は20インチの大きさの画面が一般でしたが、今では40インチを超える画面のものが当たり前となっています。20インチが40インチになるだけで面積は4倍になるわけです。当然、脳が処理すべき情報は増えています。

さらに、今のバラエティー番組などでは必ず映像に字幕を重ねたものが流され続けます。
これも脳を疲れさせます。
私が学生の頃、初めて洋画を見たとき、字幕を追いながら映像を見ることにひどく疲れた記憶があります。その状態が今や日常的になっているわけです。
慣れてきたら字幕を追うこと自体は気にならなくなりますが、実際に脳は疲れていきます。

脳が慢性的に疲れることが心の病の外的要因となっています。

頭が働かない、集中力が低下しているなど脳疲労を感じているようなら、脳を休ませてあげる必要があります。
そのためには、インターネットやバラエティーを見るという選択肢はお勧めできません。どうしてもインターネットをするならば情報を選ぶ、テレビより本を読む、テレビが見たいならバラエティー番組よりドラマにするなど、意識して脳を休めることが必要です。
脳を休ませる。
一度、お試しいただければおわかりいただけると思います。

ストレスが悪化して

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●ストレスが悪化して…
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女性の方ですとストレスで生理不順になってしまった。
こんな話はよく聞きますよね?

何故ストレスが生理に関係してしまうのかを簡単に説明させてもらいます。
ストレスを感じると私たちは苦痛を感じます。
イライラしたり、落ち込んだりします。
しかし、実は私たちは生活するにあたって全てのことがストレスとなっているのです。
例えば、物を見る。聞く。感じる。考える
五感と呼ばれるものは全てストレスなのです。
ここで大事なのがストレス=悪
というわけではないのです。
ストレスがなくなると人は活動出来なくなりますし、ストレスを全く感じないようにする実験では逆に人は狂ってしまうこともあるそうです。

このように私たちは生きていく上でずーっとストレスを感じているのです。
それでは何故ストレスを感じないようになっているかということですが、それは私たちの身体から副腎ホルモンというものが放出されてストレスを緩和するようになっています。
この副腎ホルモンはストレスの量によって放出される量が増減されているのです。

それでは何故ストレスを感じるようになってしまうのでしょうか?
その理由は副腎ホルモンの放出する量が不足することでストレスを感じるようになってしまいます。
これが私たちの感じるストレス状態です。

ここから何故生理不順になってしまうのかを考えてみましょう。

私たちの身体には様々なホルモンがあります。
そのホルモンは今お話をした副腎ホルモンもありますし、女性ホルモン、男性ホルモンがあります。

そして大事なのはこのホルモンは作られる優先順位があるのです。
その理由は生命維持に大事なものほど先に作られ、それ以外のものは後回しにされるということです。

副腎ホルモンは生命維持の為に一番大事なホルモンです。
ストレスが過度になればこの副腎ホルモンをたくさん作らなくてはなりません。
すると男性ホルモンや女性ホルモンは後回しになってしまいます。

このような理由によってストレスが過度になると生理不順になってしまう女性がうまれてしまうのです。
また男性の場合ですと、男性ホルモンが不足していきますので精力が減退していく人も実際に多く見られます。

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●食べたもので作られるホルモン
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私たちの身体はすべて食べたもので作られています。
これは身体の細胞だけでなくホルモンも同様ですし、感情さえも食べたもので変わっていきます。

ここで問題なのがストレスを相当感じている人は負の連鎖に入り込んでいる事が多いということです。

ちょっと詳しくお話していきますと、ストレスは自律神経の働きにも関係してきます。
自律神経には身体を活発に動かす交感神経とリラックスさせる副交感神経の2種類があります。
そしてストレスが長い間過剰にかかると副交感神経の働きは低下していきます。
この副交感神経の働きはリラックスだけでなく、胃腸の働きを活発にする。精力をあげる
もこの神経の働きです。

考えてみてください。
ストレスを感じている時に食欲はどうでしょうか?
食欲は減退していきますし、胃腸の消化分解も低下していきます。
するとホルモンの原料も不足することになり、ますますストレスが悪化していきます。
そしてさらに自律神経の働きは低下していきます。

これが負の連鎖です。

この負の連鎖から脱出するために必要なことは
◯自律神経の働きを改善する
◯ホルモンの原料を十分に摂る

この2つが最低限に必要なことになるのです。
殆どの人達はどちらか一方を実行して結果が出ないことが殆どです。
逆に両方を実行することで身体が変わっていくのです。

私の場合は、自律神経の働きを改善するのに漢方薬を使います。
そしてホルモンの原料は栄養剤やサプリメントを必要以上に服用してもらいます。

これによってストレス状態を1,2ヶ月で脱出させてホルモンの働きを改善するようにしています。

今まで色々な方法で体質改善をしてきたかと思います。
しかし、違うアプローチも考える事も考えてみてください。

心の病になる順番

うつ病やパニック障害になってしまった。
この原因は色々あります。
そしてこの結果になるまでの経過があると私は大勢の患者さんを見て確信しています。
その順番とは
普通の状態
 ↓  ↑
落ち着かない、ソワソワする
 ↓  ↑
パニック障害・不安神経症→躁うつ病、
 ↓  ↑
うつ病・躁うつ病

となります。
これは症状が改善される時も同じです。
うつ病から改善されるときには必ず不安感や恐怖感が出てきますし、それが改善されていっても落ち着かない、ソワソワ感などを訴える人が殆どです。

うつ病などの人は全く感情が無い状態なのでそれが改善されるにつれ感情の起伏が激しくなってしまいます。その感情はとても辛いものですがある意味仕方がないものなのです。
その辛い症状を少しでも緩和させるために私は漢方薬を使っています。

自分の中では悪化してしまった!
と思われるかもしれませんが、良くなる為に一歩だと思ってください。

心の病の変化

うつ病やパニック障害になってしまった。
この原因は色々あります。
そしてこの結果になるまでの経過があると私は大勢の患者さんを見て確信しています。
その順番とは
普通の状態
 ↓  ↑
落ち着かない、ソワソワする
 ↓  ↑
パニック障害・不安神経症→躁うつ病、
 ↓  ↑
うつ病・躁うつ病

となります。
これは症状が改善される時も同じです。
うつ病から改善されるときには必ず不安感や恐怖感が出てきますし、それが改善されていっても落ち着かない、ソワソワ感などを訴える人が殆どです。

うつ病などの人は全く感情が無い状態なのでそれが改善されるにつれ感情の起伏が激しくなってしまいます。その感情はとても辛いものですがある意味仕方がないものなのです。
その辛い症状を少しでも緩和させるために私は漢方薬を使っています。

自分の中では悪化してしまった!
と思われるかもしれませんが、良くなる為に一歩だと思ってください。